第10回 原子力の安全管理と社会環境 ワークショップ


ワークショップ名称および主催・共催


名称:第10回「原子力の安全管理と社会環境」ワークショップ
主催:日本原子力学会 社会・環境部会/ヒューマン・マシン・システム研究部会
   日本品質管理学会
   グローバルCOEプログラム「世界を先導する原子力教育研究イニシアチブ」(東京大学原子力国際専攻)
後援:原子力安全・保安院、原子力安全基盤機構
協賛:日本保全学会、特定非営利活動法人シンビオ社会研究会


開催目的


 原子力施設の安全を確保するためには、施設・設備のハードの健全性を中心とした安全規制だけでなく、運営管理などの人的要因にも目を配る、いわゆるソフト面の安全規制が重要であると認識されて久しい。これまでソフト面での安全確保に関して、多くの研究開発が行われ、また規制制度も見直されてきたにもかかわらず、トラブルや不祥事は減っていない。そこで、原子力の安全管理と社会環境に関する研究開発の現状と課題、事業者と規制当局の関連する事項の実施状況と課題などを持ち寄り、関係者の共通認識とした上で、行うべき研究開発の課題や方向性、事業者や規制当局が実施すべき事項などを充実するための手がかりとしたい。
 上記の趣旨で平成19年3月8日に第1回ワークショップを開催して以来、今回で10回目となる。今回は、「ヒヤリ・ハットと危険予知」に焦点を絞って議論する。いろいろな事故・トラブルを見ると、それ以前の作業・業務において担当者が「何か変だ」「やりにくい」と感じていた場合が少なくない。このような担当者の気付きを改善につなげるための取り組みがヒヤリ・ハットや危険予知であり、他の分野では、それぞれの職場に合った形で工夫・実践され、大きな効果をあげている。しかし、原子力発電所においては必ずしも有効に行えていない場合が多い。担当者の気付きを活用し、原子力の安全管理のために本当に役に立つものにしていくための難しさおよびその克服のポイントについて、異なった領域の専門家からの講演・事例発表をいただくとともにパネルディスカッションを行い、明らかにする。


開催日時・場所等


日時:平成23年9月14日(水) 13:00~17:30
場所:東京大学 武田ホール


プログラム


13:00~13:05 開会挨拶・趣旨説明
13:05~15:05 講演
 講演1 「原子力発電所における危険予知活動の現状と課題」
                森 鐘太郎(関西電力)
 講演2 「トラブル0を目指した3F活動とそれを支える品質管理教育の実践」
                鬼頭 靖(アイシン精機)
 講演3 「化学工業分野と運輸分野における危険予知の取り組み」
                五福 明夫(岡山大学)
 講演4 「ヒヤリ・ハットと危険予知の基本的な考え方と今後の方向性」
                首藤 由紀(RISS)
 講演5 「医療におけるヒヤリハットと問題点」
                河野 龍太郎(自治医科大学)
15:40-17:25 パネルディスカッション「ヒヤリ・ハットと危険予知」
         コーディネーター 五福 明夫(岡山大学)
         パネリスト 森 鐘太郎(関西電力)
                鬼頭 靖(アイシン精機)
                首藤 由紀(RISS)
                河野 龍太郎(自治医科大学)
17:25-17:30 閉会挨拶 瀧澤 洋二(日本原子力学会HMS研究部会)


ワークショップ報告書について


 本ワークショップの資料および講演記録をまとめた報告書の作成および管理は、株式会社NV研究所に委託しております。作成のための実費として、報告書1冊(1回分のワークショップの資料および講演記録が含まれます)に付き1,000円でご提供しておりますので、ご利用ください。
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